ソングコレクション2(後)
タイムレンジャーの音楽を担当された亀山耕一郎さんが、CMに出演されていたのはご存知でしょうか?
放送開始直後、コロムビアレコード「コロちゃんパック」のCMでキーボードを弾いていた方ですね。
現在はどのようなお仕事をされているんでしょうか?ちょっと気になります。

6.真紅の同志〜タイムファイヤーのテーマ〜
 作詞:吉井省一  作曲:亀山耕一郎  歌:高尾直樹
  使用された回:CF29「炎の新戦士」  タイムファイヤー、DVリフレイザーで圧縮冷凍!

 CF29より登場した6番目の戦士、タイムファイヤーのテーマソング。
 これぞヒーロー!という、勢いがあってバリバリにカッコ良い歌です。「平和むしばむ 邪悪に ゆがむ未来を救う」とはっきり悪と戦うイメージを印象付けています(『正義』の言葉はありませんが…)。その一方、「堅い決意と 褪せないプライド」のフレーズが、スーツを装着する滝沢直人の人となりをさりげなく表現していて、微妙な立場にある6人目の戦士であることも理解できる挿入歌となっています。
タイムレンジャーの場合と違い、歌詞に「Vコマンダー」、「DVディフェンダー」、「DVリフレイザー」などのアイテムや武器名が、はっきりと織り込まれています。これは、歌詞作成の段階で既に売り出す商品(玩具)が決定していたことの現われだと思われます。
 曲は、冒頭「タイムファイヤー」のコーラスからしてインパクト十分(本編では直人の装着シーンにこのコーラスが頻繁に使用されていました)。その後もスピーディーで軽快なメロディーにのってサビまで一気に盛り上がっていきます。もしカラオケがあるとしたら気持ちよく歌えること請け合いですね。

7.WHO ARE YOU?
 作詞:相澤玲摩  作曲:亀山耕一郎  歌:佐々木久美
  使用された回:CF22「桃色の誘惑」  バーベラに操られた竜也、アヤセ、ドモンを助ける為、イメチェンして登場のユウリ。

 変えられない未来、定められた運命はやはりあるのか?と戦いの中で、迷い、悩む竜也達5人の心情をラップを交えて歌った曲です。
 ラップに入るまでは思うようにならない厳しい現実を「呑まれてゆく強引な運命(さだめ)」と表し、ラップで、苦悩の中にも「それでも 消えない 炎は何?」とささやかな抵抗を試み、サビで「後悔しない自分でありたい」と決意を語っています。現実に生きている私たちも大なり小なりトラブルを抱えたり、試練に突き当たったりします。それらを受け止めて乗り越えていく力は誰にも備わっているんだから自信を持って!励ましてくれる歌だと思います(それにしてもラップを担当しているのはもしかしてシオン=倉貫くん?かと思うほど声が良く似ているのですが…)。
 本編では、ユウリの変身(?)を強調する為に使用されたような感じで、曲の内容と少しはなれていて残念だったですね。
 
8.覚醒!ブイレックスロボ!!
 作詞:磯谷佳江  作曲:亀山耕一郎  歌:山形ユキオ
  使用された回:CF30「届け炎の叫び」  正常に戻り、巨大ハマーを追い詰めるVレックス。

 タイムファイヤーの操る恐竜型ロボVレックス&人型ロボVレックスロボのテーマソング。
 1番は、恐竜型のVレックスを「強靭な ケモノのごとく」「牙を剥いて 放つ叫びは」と荒々しい野性味を強調し、2番は、「鋼鉄の 巨大な戦士」「伝説の 鬼神に変わる」と人型のVレックスロボのヒーローらしいカッコ良さをアピールした歌詞になっています。
 タイムファイヤーと同じく、「リボルバーミサイル」「レックスパンチ」などの武器、技名が具体的に出てきます。ファイヤーが声で操縦するボイスフォーメーションのシステムも「熱い正義の声で 俺が導いてやる」というフレーズで表現されています。この部分はまた、第3の勢力であるファイヤー=滝沢直人の微妙な立場、彼の最強の力を追い求めようとする強い意志も感じさせます。
 ハードロック調のアレンジと山形ユキオ氏の迫力ある歌声が、タイムロボの軽快さとは対照的に重々しい歌です。

9.ミラクル☆Xmas
 作詞:加藤清美  作曲:亀山耕一郎  歌:T.R.Futures
  使用された回:CF44「時への反逆」  竜也がTRに戻り、皆で迎える20世紀最後のクリスマス(EDテーマとして)。

 TRの5人が歌う明るく楽しいクリスマスソング。テーマは「20世紀ラストのHoiy Night きっと永遠になる」。
それまでの激しい戦いを一休みして敵味方も忘れて皆でワイワイやろうよ!というノリノリの内容の歌詞になっています。
 5人のソロパートが、ソンコレ1の「Don't stop your story」の時に比べて、長くなっていてそれぞれのキャラのファンには嬉しい作り。役になじんできたせいか、リラックスした彼らの歌いっぷりもちょっぴり上達した感じを受けます。
 永井くんは、「パンチの替わりに」の「パ」の発音が、倉貫君は「5色のサンタに クロノチェンジ」がとっても可愛いくて、いつもその部分が耳に残ります。和泉くんは、「(特別ゲストに) ロンダーズ!」のところが妙にリキ入っていてコミカル。城戸くんは勿論、「クリスマスじゃん☆」の素の声部分ですよね。美香ちゃんの美声は、男性陣の後をピシッとまとめてくれる位置でとても良いです(まさにユウリ)。
 でも何よりもこの歌のポイントは、バックコーラス。CD音楽集3に収録されているこの曲のインストゥルメンタルをお聴きになればよくわかりますが、歌唱力ではまだまだ未熟な5人のサポートとして歌に厚みを加えてくれています(TRの歌全般に言えることですが、OPはじめコーラスの使い方がイイですね)。
 曲も各ソロパートの後に、BGM「トゥモローリサーチのテーマ」「ロンダーズのテーマ」「未来戦隊のテーマ」をさりげなく繋いであって遊びゴコロいっぱい。
 歌のラストに流れた5人の台詞劇(?)も、TRの役と彼らの素キャラが混ざって聞いていてウキウキしてきますが、全部台詞を聞き取れないのが残念(「七面鳥」「ミニカー」「わあ〜雪だあ〜」はよく聞こえましたけど)。
 本編では、非常に緊迫してドラマチックだったCF44のラスト、ホッとさせてくれるように流れました(あのシオンの持ってきたCDは自作品?)。歌が流れる事を期待していたファンを裏切らない展開が嬉しいお話でしたね。

10.ETERNAL WIND
 作詞:新月貴子  作曲:中川幸太郎  歌:高山成孝

 アルバムの最後を飾るにふさわしいスケールの大きな歌です(曲自体も長い)。
 竜也の視点で描かれる、未来人4人との別れそして旅立ちが寂しくもさわやかです。
歌詞前半ではエンディングに向かうまでの様々なエピソードを回想する形をとっています。「抱きとめた 君の命 言えなくて 向けた背中」のフレーズは、アヤセのことを思い出させ切なくなります。
サビでは、たとえそれぞれの時代に生きる事になってもこの一年で築いた「本当の絆」は失われる事がないというメッセージを「ETERNAL WIND」=「二つの世紀(とき)を渡る」風と高らかに歌い上げていて、新しい明日に向かって走り出していく竜也を心から応援したくなります。
 20世紀から21世紀へ変わる記念すべき瞬間を生きている私たちの存在は、とても大切なんだよというあたたかい励ましのこもった歌です。高山成孝さんの豊かなボリュームのある歌声も、この大曲をしっかり支えてくれています。
 この歌が最終回のEDになるのでは?と予想(期待)していた方も多かったと思いますが、2000年12月31日、20世紀最後の大晦日、CF45総集編のEDとして使用されました。サビだけをみれば確かに使用も頷けますが、歌の持つメッセージを考えると少々勿体無かったかもしれませんね。

おことわり:歌詞は、「未来戦隊タイムレンジャー ソングコレクション2」(コロムビアレコード)より引用させていただきました。


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